+++ Vancouverでの生活リポート +++
1998/3〜1999/1



明日から学校

 はてさて、学校まではどう行ったらいいの?着いた次の日から学校なので右も左もわかんないよ。
スーに学校への道のりを教えてもらう。まずバスに乗って港まで。そしてSEA BUSという船に乗ってダウンタウンまで。そしてスカイトレインに乗っていかなくてはいけないようだ。結構遠いじゃないか!
 次の日、早起きしてバス停まで歩いて15分、バスに乗って10分、シーバス15分、スカイトレイン3分、徒歩5分。1時間弱ってとこかな。今まで車オンリーの生活だったからたまには歩きもいいか!というわけで元気よく初登校!

朝からクラス分けのテストがありました。そして、そこには日本人がうじょうじょいるではありませんか!ココは日本??って思うくらいに。飛行機の中といい、学校といい日本人に占領されてるよ。
ペーパーテストとインタビューテストが終わってクラス分け発表が・・・。
案の定一番下のクラスだ(汗)お恥ずかしい限りです。
 さあて、授業が始まりますよ〜 教室に入ると13人中12人が日本人だった。あらら、低レベルのクラスには日本人がかたまるらしい。まあ、仕方ないか。
この学校は学内では母国語禁止なのです。といわれても英語が出来ないから一番下のクラスにいるわけだし、言いたいことも何を言ってるかもさっぱりわかんないじゃないか!と愚痴ってもしょうがないんだけどさ。コミュニケーションがとれないじゃん。

  次の日、やっぱり学校までの道がわかんなくなってしまった。方向音痴の私が初日に無事に着いたのが奇跡だったのよ。スカイトレインを降りてからやっぱりわかんなくなって地図を片手に歩き回るけどさっぱりどこにいるのかわかんない。とっくに始業時間は過ぎてるし・・・。仕方ないのでサラリーマン風の優しそうなおじさまに尋ねてみたの。すごく親切に教えてくれたんだけど、何を言ってるのかわかんなくって右・左のジェスチャーを頼りに歩き出しました。やっぱり着かない。(T.T)とっくに遅刻。結局散々歩き回って1時間送れて学校に着きました。そして次の日も迷って遅刻しちゃった。ははは

歯、歯が痛い。。

 なんかイヤな感じ・・・。奥歯が痛くなってきたぞ。歯茎がむずかゆい感じがする。
学校で友達に言ったら「それって親知らずか生えてきてるんじゃない?歯茎を磨いてたら痛くなくなるよ」って言うので純真無垢な私はその言葉を信じて毎日これでもか!っていうくらい歯茎をマッサージしてました。でもでも痛みは治まることなくって日に日に痛くなってきた。
  1週間後、朝起きたら顔半分がパンパンに膨れてしまっちゃってさあ大変!!海外の歯医者さんは保険がきかないからすごく高いって聞いてたけど、そんなこと言ってられないよ。地球の歩き方に載っていた日本語が通じる歯医者さんを見つけて、腫れてブサイクになった顔のまま一人で病院に行きました。歯医者嫌いなのと異国の地というのもあってめちゃドキドキした。

  病院につくとそこには日本人の受付のお姉さんがいました。よかった〜 と思うのもつかの間、日本人の先生かと思ったら私の担当はそこの先生の奥様でカナダ人でした。カタコトの日本語で「ドコイタイ?」「ココ、ココが痛い」と指差して言うと「ハレテマスネ、イタイ イタイ」 ちゃんとわかってくれてるのだろうか・・・不安だ・・・。ところが、メスで腫れてるところを切って膿をだしてもらうとウソのように痛みがなくなってブサイクな顔も普通に戻った。よかったぁ〜なんでも、下の奥に親知らずが生えてきてるそうな。でも、歯茎でふさがってて出てこれなくて痛くなってるんだって。

 しかし、それからが地獄の2週間だったのです。恐ろしい治療が・・・待っていた。
そして3日後、また病院に行きました。親知らずを抜くか、かぶってる歯茎を切り取るかしないとよくならないんだって。なんてこった!!
結局歯茎を切り取る方がいいだろうということになって、いきなりその日にやられてしまった。
レーザーで歯茎のかぶってる部分を焼き切るんだってよ。聞くだけで怖いでしょ!!どれだけ逃げ出したかったことか・・・。そんなこと出来るはずもなく、されるがままに椅子に乗せられて麻酔をされた。麻酔が効くまで10分くらい時間をおいていよいよ先生がやって来た。こわいよ〜!麻酔が必要以上に効いてるから全く痛みはなかったけど、レーザーで焼き切ってる焦げた臭いが漂ってくる。いやぁ〜な感じ。そして治療は20分くらいで終わった。わたくし放心状態です。ハイ。
「今日は血が大量に出るので綿を強く噛んだまま安静にしててください」と言われ帰された。
それにしても麻酔効きすぎだよ。顔全部感覚ないし、脳みそまでやられてるんじゃないかってくらいにすごかった。フラフラしちゃって一人で帰れそうにないので友達に支えられながら家に連れて帰ってもらいました。歯の痛みはないけど、麻酔で具合が悪くなってしまってお昼に麻酔打たれたのに夜中の12時くらいまで麻酔がきれなかった。

 大変だったのはそれから・・・  麻酔が切れた途端痛いのなんのって!!あまりの痛みで眠れるはずもなく一睡もせず痛みと戦いながら夜は明けていった。朝スーが心配して来てくれた。痛みと睡眠不足でボロボロなってる私を慰めながらギュッと抱きしめてくれて思わず涙がポロポロ。一人っきりだったらもっと辛かっただろうな。ホームステイでよかったよ。

 今日も学校を休んで昨日もらった処方箋をもって街の薬局へ行った。
またもやそこでハプニング!渡した処方箋を見ながらいろいろ質問をしてきたの。それがさっぱり何言ってるかわからなくって薬剤師さんも困った様子。「日本語できる人いませんか」って店内放送までしてくれたけど誰もいなくって、その時はお薬はもらえなかったの。辞書をもってまたいらっしゃいって。しぶしぶ家に辞書を取りに帰って出直しました。どうやらアレルギーがあるかどうかを確認したかったらしい。ようやく無事にもらえた。

 早速痛み止めと化膿止めを飲んでおとなしく寝ました。半端な痛みじゃなかったんだよ。ずっと血が止まらないし、痛いし、痛み止めを飲んでも2時間ごとに切れて激痛がやってくる。眠れない。こんな日が3日間続いたの。ほんと死ぬかと思ったよ。それから治療に何度か通って2週間くらいしたら落ち着きました。

 やっぱ治療費は高かったです。初めに見てもらっただけの時も150ドルくらいかかって、痛い治療をされたときは250ドルかかった。その後の消毒も1回行く度に70ドルづつかかったから全部で約800ドルくらいはかかりましたよ。
留学予定の方、歯の治療は絶対日本でやって行きましょう!
親知らずは環境の変化に敏感らしいですよ。それに日本の歯医者さんの方が安心できるしね!