+++ Vancouverでの生活リポート +++
1998/3〜1999/1



25歳のとき平凡な毎日に飽き飽きしてて「私の人生このままでいいの??」って思い始めて、 前からしたかった留学でもするか!と思いたった。けど無一文だったので行くに行けず、それからせっせと 留学費用を貯めまくりました。もちろん親にはナイショでね。だって、ゼッタイ反対されるのわかってたからそれまで秘密にしてたの。それで手続きを全部すませた出発3ヶ月前に「行くことにしちゃった」って報告。もちろん反対されました。 「いい歳して留学なんて〜、そんなことする暇とお金があったら結婚しなさい!!」って散々言われたけど、知らん振りして強行突破しちゃったのです。
なんて親不幸なんでしょう。 (なんて心にもないことを!へへっ)  


1998年3月1日 カナダ留学に出発!!

 福岡空港から関西空港まで行って、それからAIR CANACA でいざバンクーバーへ出発です。
飛行機に乗ってみると周りはみんな日本人。それもキャピキャピした学生のような若い女の子ばかりなの。 なんで〜?? 私の予定じゃ周りには外人がいてちょっとドキドキ一人旅気分を味わうはずだったのにぃ〜 ちぇっ! これじゃあ、そこらの国内旅行と同じじゃないかぁ!ブツブツ言っても仕方がないんだけど。。。
 
 さて、13時間の長旅も終わり夢のバンクーバー空港に到着です。私はWISHというエージェンシーに 申し込んで行ったのでその会社の人が出迎えてくれるらしい。
キョロキョロしていると、『WISH』と書かれた看板を持ってる女の人を見つけました。近づいて行くと、さっき飛行機の中で一緒だった女の子達がわんさかいるではないか!ざっと見ても50人くらい。いったいなんなんだ〜!!聞いてみると、その子たちもみんな「WISH」で申し込んだらしい。
なるほどねぇ〜それにしてもみんな若い!みんな大学生で春休みを使って2週間や1ヶ月の短期留学だそうな。 どうやら私が一番年長さんみたいだわ。まぁ、いっか。気にしない気にしない。
 それから、みんな貸し切りバスに乗せられてホームステイ先がある ノースバンクーバーまで連れて行かれました。そこで一旦降ろされて、やっと各自ホームステイ先まで送り届 けてもらいました。
空港に降りてなんだかんだと待たされて結局ホームステイ先にたどり着いたのは5時間後。
辺りもすっかり暗くなってたから8時すぎてたかなぁ、あまりワクワクしすぎて疲れも感じなかったけどね。

いよいよホームステイ先に到着しました。
真っ白い壁の3階建てのお家。なかなかカワイイじゃない!  
ドキドキの瞬間です!
「着きました〜」とあっさり降ろされてしまって、紹介もなにもないのねぇ〜 と心の中でつぶやきながら  仕方なく一人で2個の特大スーツケースを持ってチャイムを鳴らしたのです。
ピンポーン♪
すると「はっろぉ〜」と185センチ以上はありそうな大男と元気のいいママが出てきました。 
入るなりハグハグハグと熱い抱擁。さすが外人だ〜!なんか良い人そうな感じ♪
私がお世話になった家族は
パパのJP     (ジャン・ピエール)  41歳
ママのSue     (スー)         41歳
長女のLaura   (ローラ)        14歳
次女のJessica  (ジェス)       11歳
の4人家族です。
ママもパパも明るい人でローラはすっごく美人、ジェスはまだお子ちゃまでかわいいの。  

  「ユミが来るのを楽しみに待ってたのよ!Special dinner を準備してるわ。さあ、食事しましょう」
とダイニングルームへ。その日の夕食はカレーライスでした。日本人だからライスが食べたいと思ったのでしょう。タイ米の固いポロポロしたご飯の上に水で薄めすぎたカレーが大皿いっぱいでてきました。
言っちゃ悪いけどマズイ!!
もちろん「ワオ!カレーなんてスゴイ!デリシャス デリシャス」と言って食べたのは言うまでもありません。まさに日本人魂です(笑)
 今度は食後のデザートにジェスが作ってくれたというチョコレートケーキが出てきました。 またもや超デカイ。ケーキもデカイがカットされて出された1ピースもデカかったのです。
「チョコケーキ大好き!!」と言って食べたが、これまた喉が焼けるように甘い!
食べ物の好き嫌いもないし、何でも食べれる私でもあっぷあっぷなりながら食べつくしたよ。

 食事が終わって質問タイムになりました。
自己紹介くらいは日本にいるとき勉強してきたけど、それ以上のことは聞かないで!と思ったけど現実はそう甘くない。早口でペラペラ話しかけてくるけどさっぱり何を言ってるのやら解りゃぁしない。
とにかく英語は出来ない。何を言われてもわかんないよ、とだけは伝えて後は愛想笑いに限る。
何を言われてもイエース、イエースといか言えない自分がかなりマヌケでした。
そのうち喋りかけても会話にならない私に飽きてきたのかみんなのテンションがちょっと下がったようだ。仕方ないので?いや、場がもたないのでスーツケースを開けて日本から持ってきたお土産を次々と出してみた。
すると興味津々とばかりに近寄ってきた。みんなにお土産を渡すといきなりテンション上がりまくり
抱きついてキスまでしてくれた。
やっぱり外人だ。

それからベースメント(半地下)にある、私の部屋へと案内してくれました。 真っ白な壁でこじんまりとした部屋でした。 なかなか快適に生活できそうだわ。
・・・・と、その時はそう思ったのであった。その時は
明日からいきなり学校。 今日は寝なくちゃ!!